イチローズ・ワインウッドリザーブ
🥃 味わい(Palate)
口当たりはとても滑らかでシルキー。
最初に感じるのは、ドライフルーツ(イチジクやデーツ)やプラムの濃厚な甘み。
次第に、赤ワイン由来のタンニン感が程よく舌に残り、わずかに渋みを感じさせるが、それが全体の味わいに奥行きを加える。
ミドルでは、ダークチョコレートやアーモンドのようなコクのある甘みが広がり、
その後にペッパーやクローブのようなスパイシーさがバランスよく現れる。
果実の甘み、木の渋み、スパイスが絶妙なハーモニーを奏で、
複雑でありながら非常に調和の取れた味わいが特徴的。
✨ 後味(Finish)
フィニッシュは中程度から長めで、
最初に感じた赤い果実の甘酸っぱさとワイン樽の渋みが持続する。
その後、ミズナラ由来のウッディで落ち着きのある風味がじんわりと残り、
さらに、バニラやドライフルーツの甘い余韻がしっかりと舌にとどまる。
飲み終わった後にも、ほんのりとブラックペッパーのスパイス感がアクセントになって心地よい余韻を与える。
📌 歴史・文化(History & Culture)
Ichiro's Malt Wine Wood Reserveは、イチローズモルトの「リーフシリーズ」の中でも特に人気の高い一本。
秩父蒸溜所で丁寧に蒸溜された原酒を中心に、閉鎖された羽生蒸溜所の原酒もブレンドされ、
その後、フレンチオーク製の赤ワイン樽で後熟(フィニッシュ)させている。
このワイン樽熟成によって、他のウイスキーとは一線を画すフルーティーさと複雑な味わいが生まれている。
創業者の肥土伊知郎(あくといちろう)氏のこだわりが詰まった1本で、
秩父の風土とクラフトマンシップが感じられるウイスキーとして、国内外のウイスキーファンから高い評価を得ている。